WordPressオリジナルテーマは
テンプレートファイルの理解が重要

2026.05.09
はじめに
概要

WordPressでオリジナルテーマを作るときは、HTMLやCSSの知識だけでなく、どのページでどのテンプレートファイルが使われるのかを理解することが大切です。
静的サイトでは、作成したHTMLファイルをそのままブラウザで表示します。たとえばトップページなら index.html、会社概要なら about.html のように、ファイルとページの関係が比較的わかりやすいです。
一方でWordPressでは、ページの種類に応じて読み込まれるPHPファイルが決まっています。この仕組みを押さえると、オリジナルテーマの構造がかなり理解しやすくなります。

※本記事の情報は執筆時点のものであり、閲覧時点では変更されている可能性があります。また、ご利用の環境によっては、本記事の内容が正常に動作しないことがあります。最新の情報については、公式サイトなどでご確認ください。

WordPressは決められたテンプレートファイルで表示される

WordPressのテーマは、決められた名前のテンプレートファイルを使ってページを表示します。

代表的なファイルには、次のようなものがあります。

  • front-page.php:トップページ用
  • home.php:投稿一覧ページ用
  • index.php:最後に使われる基本ファイル
  • page.php:固定ページ用
  • archive.php:一覧ページ用
  • single.php:投稿やカスタム投稿の詳細ページ用

これらのファイル名は、WordPress側が認識する名前です。自由に名前を付ける静的サイトとは違い、WordPressのルールに合わせてファイルを用意する必要があります。

例:テーマ内でよく使う基本ファイル

original-theme
├── front-page.php
├── home.php
├── index.php
├── page.php
├── archive.php
└── single.php

トップページで使われるファイルの優先度

トップページでは、主にfront-page.phphome.phpindex.phpが関係します。

特に重要なのは、どのファイルが優先されるかです。

例:トップページのテンプレート優先順位

front-page.php
↓
home.php
↓
index.php

トップページ専用のデザインを作りたい場合は、まずfront-page.phpを用意します。

front-page.phpがない場合、設定や表示条件によってhome.phpが使われることがあります。さらに該当するファイルがなければ、最終的にindex.phpが使われます。

index.phpは最後の受け皿になる

index.phpは、WordPressテーマに必ず必要な基本ファイルです。

ただし、すべてのページをindex.phpだけで作るという意味ではありません。より適切なテンプレートファイルがあれば、WordPressはそちらを優先して使います。

つまりindex.phpは、他に該当するテンプレートがないときの最後の受け皿として考えるとわかりやすいです。

まず覚えたい基本ファイル

オリジナルテーマを学び始める段階では、すべてのテンプレートファイルを一気に覚える必要はありません。

まずは、次の4つのページの種類を押さえることが重要です。

  1. トップページ
  2. 固定ページ
  3. 一覧ページ
  4. 詳細ページ

例:ページの種類とテンプレートファイル

トップページ:front-page.php
固定ページ:page.php
一覧ページ:archive.php
詳細ページ:single.php
最後の基本ファイル:index.php

この対応関係を理解しておくと、どのファイルを編集すればよいか判断しやすくなります。

固定ページと一覧ページの違い

初心者がつまずきやすいポイントのひとつが、固定ページと一覧ページの違いです。

どちらもWebサイト内の1ページに見えるため、最初は混同しやすいです。しかし、役割は大きく異なります。

固定ページは単発のページに使う

固定ページは、内容が単発で完結するページに使います。

たとえば、会社概要ページ、お問い合わせページ、サービス紹介ページ、プロフィールページなどです。

静的サイトでabout.htmlcontact.htmlとして作るようなページは、WordPressでは固定ページで管理することが多いです。

例:固定ページとして考えやすいページ

about
contact
service
privacy-policy

固定ページの基本テンプレートはpage.phpです。単発で完結するページは、まず固定ページとして考えると整理しやすくなります。

一覧ページは複数の記事を並べるページに使う

一覧ページは、投稿やカスタム投稿など、複数のコンテンツを並べて表示するページです。

一覧ページに記事のカードやタイトルを並べ、クリックするとそれぞれの詳細ページへ移動します。

例:一覧ページと詳細ページの関係

お知らせ一覧:archive.php
├── お知らせ詳細 1:single.php
├── お知らせ詳細 2:single.php
└── お知らせ詳細 3:single.php

このように、一覧ページと詳細ページがセットになっているコンテンツでは、一覧側にarchive.php、詳細側にsingle.phpを使う考え方が基本になります。

同じ種類のページを1つのPHPファイルで表示できる

WordPressテーマでは、「同じ種類のページを、1つのPHPファイルでまとめて表示できる」という考え方があります。

たとえば、固定ページは page.php、投稿一覧やカテゴリー一覧などは archive.php、個別記事は single.php というように、ページの種類ごとに使われるテンプレートファイルが決まっています。

少しわかりにくいのは、これらのファイルが「1ページにつき1ファイル」ではないという点です。たとえば固定ページが10ページあっても、基本的には page.php が1つあれば、その10ページすべての表示に対応できます。WordPressがアクセスされたページの内容を自動で読み込み、同じ page.php の中にタイトルや本文を差し込んで表示してくれるためです。

個別記事も同じです。記事が100本あっても、基本的には single.php が1つあれば、それぞれの記事ページを表示できます。記事ごとにPHPファイルを100個作る必要はありません。WordPressが「今表示する記事はどれか」を判断し、その記事のタイトル、本文、画像、日付などを single.php に流し込んでくれます。

アーカイブページも同様に、カテゴリー一覧、月別一覧、投稿者別一覧などを archive.php でまとめて表示できます。表示する内容はアクセスされた条件によって変わりますが、見た目の枠組みは1つのテンプレートで共通化できます。

つまり、WordPressのテンプレートファイルは「特定の1ページを作るファイル」ではなく、「同じ種類のページを表示するための設計図」のようなものです。page.php、single.php、archive.php を用意しておけば、WordPressが中身を自動で入れ替えながら、たくさんのページを効率よく表示してくれます。

archive.phpとsingle.phpはセットで考える

繰り返しになりますが、ブログ記事、お知らせ、制作実績、商品情報などは、一覧ページと詳細ページの両方が必要になることが多いです。

この場合は、次のように考えると整理しやすくなります。

例:archive.phpとsingle.phpの役割

archive.php:複数の記事を一覧表示する
single.php:クリックした1件の記事を詳しく表示する

たとえば「お知らせ」というコンテンツを作る場合、一覧ページではお知らせを複数件表示します。そして、それぞれの記事をクリックすると詳細ページへ移動します。

この流れがある場合は、固定ページだけで無理に作るのではなく、一覧ページと詳細ページの構造として考えることが大切です。

まとめ

WordPressのオリジナルテーマは、決められたテンプレートファイルでページを表示する仕組みになっています。

  • トップページではfront-page.phphome.phpindex.phpの優先度が重要
  • 固定ページはpage.phpで表示する
  • 一覧ページはarchive.phpで表示する
  • 詳細ページはsingle.phpで表示する
  • index.phpは最後に使われる基本ファイルとして考える

特に大切なのは、固定ページと一覧ページの違いを明確にすることです。

単発で完結するページは固定ページ。複数の記事を並べ、クリックして詳細ページへ移動するコンテンツは一覧ページとして考えます。

この考え方がわかると、WordPressのオリジナルテーマは一気に理解しやすくなります。まずは、トップページ、固定ページ、一覧ページ、詳細ページの4つを意識して、どのテンプレートファイルが使われるのかを確認していきましょう。

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